【現役靴修理職人が回答!】革靴は洗っていいのか?

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【現役靴修理職人が回答!】革靴は洗っていいのか?
くつ名人
くつ名人

革靴を洗うことに抵抗を感じる方は多いと思います。※私もそうでした💦
「革は水に弱い」「洗ったら傷む」と聴いたことないでしょうか?
しかし、実は革靴も【適切な方法】であれば洗うことが可能です。
汚れや雑菌を落とし、革の健康が保たれ、寿命を延ばせます。

新人くん
新人くん

くつ名人!そうは言うけど、洗って失敗するのが怖くて洗えない💦

【結論】革靴は洗ってもいい。ただし『正しい方法』で!

この記事では、革靴の洗い方について解説しています。
特に「雨ジミ」「塩が吹いた靴」は洗うのが効果的です!!

洗浄は革の健康維持に有効

革靴は日々の着用で、汗・ホコリ・油分・雨水など、さまざまに汚れます。
これらの汚れが蓄積すると、革の風合いや色味を損なうだけでなく、ひび割れや劣化の原因にも。
定期的な洗浄によって、汚れをリセットし、革の本来のしなやかさと艶を維持できます。

もちろん、革は水に濡れるとデリケートになります。
だからこそ、洗い方には注意が必要です。
むやみに水でジャブジャブ洗うのではなく、専用の洗剤や濡らした布を使い、優しくケアすることが大切です。

革靴洗浄の正しい手順

実際に革靴を洗う手順を紹介します。

これは私自身が革靴を洗う時に実践しており、多くの職人や革靴愛好家に推奨されている手法です。

靴紐を外す・ブラッシング

  • 靴紐を外します。
  • 毛先の柔らかいブラシで表面のホコリを落とします。
    ※特に縫い目や隙間の汚れは見落としがちなので、丁寧にブラッシングしましょう。

    毛先の柔らかいブラシだと「馬毛のブラシ」がおすすめです。

専用クリーナーで洗浄 

  • 水で濡らした柔らかいスポンジに、革靴用の中性クリーナーを付けます。
  • 円を描くように優しく擦ると、表面の油汚れや汗が浮き出てきます。
  • 強くこすらないことがポイント!汚れだけを落とすように心がけましょう。
  • 【靴の中までジャブジャブ洗うのは、初心者は辞めておいた方がいい!】
    ジャブジャブ濡らすと、中の接着が剥がれたり、革靴を痛めやすいです。
    ※濡らした布で中を拭く程度が失敗しないコツです。

革靴の水洗いの石鹸といえば「M.モゥブレィ・サドルソープ」!!
手を洗う普通の石鹸と違い、
皮革の柔軟性を保つための成分を含んでおり、
通常は乾燥すると硬く仕上がる皮革もしっとりソフトに仕上がる


乾燥

  • 洗浄後は、乾いた布で余分な水分をふき取ります。
  • 風通しの良い日陰で、自然乾燥させます。
  • 直射日光やドライヤーNG(革の油分が失われて、硬くなります)
くつ名人
くつ名人

私は乾燥を早くするのに、靴の中にキッチンペーパーや、新聞紙などを詰めます!

保湿・艶出し

  • 乾燥が終わったら、革靴用のクリームで保湿し、艶を出して仕上げます。
  • 布で薄く均一に塗り広げる。
  • 最後にブラシで磨くと、美しい光沢が蘇ります。

靴クリームや、ブラシ等を持っていない人は「革靴のお手入れセット」がおすすめです!!
100円ショップでも最近は、靴磨きアイテムが売っています。

くつ名人
くつ名人

100円ショップのアイテムは、私はおすすめしません。
ブラシは小さい物しかない、毛が抜けやすかったりします。
しっかりとした物を買った方が、長く使えて長期的にはお得だったりもします。


【まとめ】革靴は正しいやり方なら「洗って良い」!!

革靴を洗うのは、「革を傷める危険」よりも、「革の寿命を延ばすメリット」が大きい!
大切なのは、その洗い方を誤らないこと。
専用の道具と手順を守れば、革靴は美しく長持ちします。

そして何より、自分でケアした革靴には、愛着が生まれます。

くつ名人
くつ名人

私が一番お気に入りの革靴は、「2018年に購入した革靴」
7年間メンテナンス&修理しながら履いてます!

もしも自分で洗うのが面倒&心配であれば、「プロのクリーニング」に出す方法もあります。
革靴のカビにも対応!クリーニング後の磨きもあり、綺麗に仕上がります!