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・お店で修理金額聞くと、修理を断り難い
・「購入金額1万円以下」の革靴は修理するべきか?
革靴のカカトが減ったり、穴が開いたけど修理すべきなのか、判断に困ること多いと思います。

私は靴修理屋(現役)で7年以上働いて、多くの革靴を修理してきました。
しかし、修理屋で働く前は「革靴修理」について知らなくて、ずっと革靴を履き潰していました。
そこでこの記事では「革靴の修理相場」「革靴の修理すべきかの判断材料」について解説します。
この記事を読めば「革靴の修理」について全てわかります。
あくまで目安だが「革靴の修理」値段相場
現役の靴修理職人が「革靴の修理」値段相場の目安を表にしました!
※店舗、地域によって金額が変わりますので「くつ名人」が現場で実際に働いている価格帯を目安にしています。
修理メニュー | 値段相場 | 納期 | 修理難易度 |
カカト 6mm | 3,600円位~ | 早ければ当日、1日前後 | (2.0 / 5.0) |
カカト 7mm | 3,800円位~ | 早ければ当日、1日前後 | (2.0 / 5.0) |
カカト 10mm | 4,000円位~ | 早ければ当日、1日前後 | (2.0 / 5.0) |
カカト 20mm | 4,200円位~ | 早ければ当日、1日前後 | (2.5 / 5.0) |
ハーフソール 1mm | 3,800円位~ | 1日~2日前後 | (2.5 / 5.0) |
ハーフソール 2mm | 4,400円位~ | 1日~2日前後 | (3.0 / 5.0) |
ヴィンテージスチール | 3,500円位~ | 数日~1週間程 | (3.5 / 5.0) |
オールソール ゴム底 | 12,000円位~ | 1ヵ月前後 | (4.0 / 5.0) |
オールソール 革底 | 15,000円位~ | 1ヵ月前後 | (5.0 / 5.0) |
中敷き ハーフビニール | 1,650円位~ | 早ければ当日、1日前後 | (2.0 / 5.0) |
中敷き 本革フル | 4,200円位~ | 早ければ当日、1日前後 | (2.0 / 5.0) |
接着 1カ所 | 880円位~ | 1日前後 | (2.0 / 5.0) |
接着 半分 | 1,600円位~ | 1日前後 | (2.0 / 5.0) |
接着 全面 | 2,400円位~ | 2日前後 | (2.5 / 5.0) |
ストレッチャー | 1,800円位~ | 3日~4日程 | (2.0 / 5.0) |
靴磨き 一般磨き | 1,100円位~ | 30分以内位 | (2.0 / 5.0) |
靴磨き 鏡面磨き | 2,400円位~ | 1時間前後 | (2.5 / 5.0) |
クレンジング | 4,000円位~ | 1週間以内前後 | (3.0 / 5.0) |
つま先補強 | 2,200円位~ | 早ければ当日、1日前後 | (2.0 / 5.0) |
すべり革 | 4,000円位~ | 数日~1週間以内 | (3.0 / 5.0) |
縫い補修 1カ所 | 1,650円位~ | 早ければ当日、1日前後 | (2.5 / 5.0) |
私が働いている7年間の間にも「ゴム等の原材料が上がる」「人件費が上がった」等で、修理金額はどんどん上がっています。※カカト6mmとかは2千円代だった記憶(7年前)があります。
【参考リンク】ネットで調べれる修理店の料金表
見ていただくと分かるように、各社少しずつ料金が違います。
「違う理由」・使う修理の材料が違う・〇〇円~って書いてるのは、実際店舗で値段が変わる場合。等々
※あくまで目安の金額なので、目安にして「修理する、しない」の判断材料になれば幸いです。
修理「カカト」3,600円位~
カカトの構造は何パターンかあり、主な判断方法としては
・「カカトゴムの部分」が減り、本体(革、プラスチック)まで削れる前に「ゴム部分」を交換するのがおすすめです。

この場合は本体が削れてしまっており「本体を数ミリ削って平らにする」か、「本体の削れた部分を革で埋める」追加作業が必要で、お店よっては追加料金を頂く場合があります。
修理「ハーフソール」3,800円位~
ハーフソールは、高級な革靴だと新品の状態で貼る人もおり、修理のタイミングは早い分にはOK。
「穴が開いた」「靴底の縫いが全部切れた」等は、修理に出すタイミングが遅いです。

修理「ヴィンテージスチール」3,500円位~ 耐久力抜群

つま先はカカトの次に減りやすい部位で、ヴィンテージスチールを付けることで耐久性を上げれます。

単体でつけることもできますが、ハーフソールとセットでつけるのもおすすめ!
耐久性もさることながら、見た目もカッコいいので、是非チャレンジしてみてください。
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リアット公式店が修理してくれるので、修理の仕上がりもバッチリ✨
リアット公式店だから仕上がり安心

リアットはFC店舗が多く、店主や店員のスキルに差がありますが、公式店は本社が対応してくれるので、仕上がりが安心です!
口コミ13件で、脅威の4.92(5点満点)多くの人が満足しています!
修理「オールソール」12,000円位~
オールソールは、かかとも含めたソール全面を貼り替えになります。
靴底全体が新品になるので、履く頻度で数年~10年に一度やるのが一般的です。
高度な技術や、道具が必要なので
リアット!の楽天市場店(本社で作業)に依頼するのおすすめです!
お店によっては、オールソールの一部作業(出し縫い)を、工場に依頼することも多く、修理店の技能によって仕上がりにバラツキがあります。
修理「中敷き交換」1,650円~
中敷きの上に薄いインソールを入れることで、中敷きを長持ちできます。
しかし、長い期間革靴を使用していると、ボロボロになってくるので、思い切って交換するのもおすすめです。
リアット!の楽天市場店(本社で作業)では中敷き交換も対応しています!
修理「接着」880円位~ 接着カ所、面積で値段が変わる
長期保存や、真夏の車の中に革靴をいれっぱなしにすると、剥がれてくることがあります。

接着なら自分でやれるんじゃないかと…
思ってやると、案外難しかったりします!
絶対やってはいけないのは「瞬間接着剤」等の合わない接着剤を使うこと!!
瞬間接着材は「固まると柔軟性が無く」「耐久性も強くない」ため、革靴の人間の体重がかかる高負荷で、曲がる物に使うとすぐに剥がれることが多いです。
また、自分で接着して剥がれた革靴を修理店にだすと、修理を断られたり、通常より高い修理代をとられる場合もあります。(接着剤でベタベタになっていらりすると、それを取るのが困難や、出来ないことも)
↑革用の接着剤 580円(税込、送料無料)
↑靴底、カカトの靴専用ボンド 1,000円(税込、送料無料)
昔に比べると安価に適したボンドも売っているので、自分でやってみることもできます。
※あくまで自己責任ですが…
修理「ストレッチャー」1,800円位~ サイズ調整
こちらの記事で解説していますが、少しであればサイズ調整も可能です。
しかし、大幅に革靴のサイズが違う場合は、諦める(手放す)のが正解なことも多いです。
修理「靴磨き」1,100円~ 一般磨き、鏡面磨き
『一般磨き』 お店だと30分以内位で磨いています。
こちらの記事で「一般磨き」の解説しています。
道具を揃え、正しく手順で磨けば初心者🔰でもかなり綺麗に仕上がります。
『鏡面磨き』 つま先がピカピカ✨で顔が映る位

こういうことを言うと怒られますが、鏡面磨きは要らないと思っています💦
何故かというと、「そもそもどんな場面で鏡面磨きの革靴」を履きますか?
例えば
・営業職で、鏡面磨きの革靴で取引先に行く時…
磨いたすぐならいいですが、鏡面磨きは長持ちしないので、歩いているうちにひび割れや、剥がれ、傷がつくと逆に目立つ。
・結婚式に友人として出席する時…
友人で革靴が鏡面磨きは悪目立ちすることも。
個人的には鏡面磨きまでしなくても、靴クリームとワックスで軽く光らせる位がお手入れもしやすく、使い勝手がいいと思っています。
修理「クレンジング」4,000円位~ 革靴を洗います!
こちらの記事で「革靴の洗い」について解説しています。
お店でも同じように洗うこともありますが、修理店に水場が無いお店もあり、その場合は丸洗いはしないクレンジングをしているお店もあります。
修理「つま先補強」
ヴィンテージスチールもつま先補強のひとつですが、それとは別でラバーで補強する修理です。
・減りやすいつま先を、減った分補強。
・ハーフソールを貼る前に、減りすぎたつま先を補強。
等で行うことが多いです。
修理「すべり革」4,000円~ 靴の履き口(内側のカカト部分)
革靴を長く履いていると、どうしても履き口がすり減ってきます。
すべり革の修理だと、「簡易的な修理(内側に貼るだけ)」と、「縫う修理(貼って縫う)」があり、お店では主に縫う修理を行います。
あまりにすり減っている場合は、中の穴をクッションで埋めたりもします。
でも、4千円以上だして直すのは…
こういう「履き口に貼るだけのタイプ」がおすすめです!

修理屋店頭でも販売してて、けっこうこれ売れます(安く、簡単装着)
修理「縫い補修」1,650円位~
革靴は、縫製を行い作られているので、縫製部分がほつれるのが長期で履いているとあります。
そういう場合、自分で手縫いすることも可能ですが、革が厚いとなかなか大変なので、お店に相談されても良いと思います。
くつ名人解説「1万円以内の革靴は修理すべきか?」
これまでに、革靴修理の相場について解説しましたが「値段」どう思いましたか?
個人的には、結構高いなって思います。
高いのにも理由があって「靴修理の機械が高い」「人件費上がってる」「材料が高い」等々です。
「カカト6mm 3,600円+ハーフソール 3,800円=7,400円」
仮に、革靴を8,000円程で買っていたとすると「新品」買った方がよくない?
ってなりませんか💦
履きなれた靴が良いという方、安い革靴だが愛着等あるというなら修理もダメではないですが、私は「1万円以下の革靴は履き潰していいかな」って思います。
【まとめ】革靴の修理相場そこそこ高い、安い革靴は直すのは…
✅革靴の修理はメニューが色々あり、値段、納期も違う
✅お店に頼むとそこそこ高い
✅安い革靴なら修理値段に少し+で、新品が買えることも多い
この記事を読めば、靴修理店に革靴を持参し「思ったより高い!修理辞めておこう」ってならないと思います。

お店で働いていると「修理の値段で新品買える!」って言われ、修理を辞める人がかなり多くて、革靴の修理相場について知って欲しくて書きました。
お店で修理するのは最終手段で、日々の革靴のお手入れをしっかりすると革靴が長持ちします。